油圧技術を導入後、生産拡大のために西神戸工場を開設し油圧機械事業部を発足させました。
これまでの建設機械分野、舶用装置分野、産業機械分野の油圧機器の生産・開発に加え、油圧システム及び産業車両分野、水素関連製品の生産、開発に取り組んでいます。
技術導入による事業の開始と発展
川崎造船所・造機工場(現在の神戸工場)で、ヘルショウポンプを使用したヘルショウ式電動油圧舵取機の技術を導入しました。
ヘルショウ式電動油圧舵取機
ヘルショウポンプの製造を開始
電動機で駆動するこのポンプは、油の吐出量と流れの方向を変えることができる当時の代表的油圧ポンプで、長く舵取機の油圧源として使用されました。
ヘルショウ式油圧ポンプ
スクリューポンプの製作・販売を開始
スウェーデンのイモ社とスクリューポンプの技術提携を行い、潤滑油ポンプ、重油噴燃ポンプが製造されました。
スクリューポンプ
精密ギヤポンプの製造を開発
川崎航空機工業は化学繊維製造における紡糸用ギヤポンプを開発し、同年、ポリマー製造用の大型ポンプも製造しました
精密ギヤポンプ
ヨーロッパからの相次ぐ技術導入
国内では広がる需要に対応した油圧機器製品の一層の拡充を図る必要があり、当時の油圧先進国であるヨーロッパからポンプ、モータ、バルブの製品を導入しました。
斜軸型アキシャルピストンポンプBシリーズ
西神戸工場の開設
1960年代後半には、当社の国内油圧機器・装置シェアは7.1%まで上昇しました。
急増する需要と市場の拡大のため西神戸工場を開設し、油圧機械事業部が発足しました。
西神戸工場
自社開発技術の拡大
斜板形アキシャルピストンポンプ・モータを開発
高圧形スクリュウポンプ(B4形)を製作・販売
スクリューポンプB4シリーズ
川重ハイドロリック株式会社を設立し、油圧機械事業部製品のサービス・メンテナンス業務を移管
漁撈装置の設計・製造・販売・修理部門並びに事業部製品のアフターサービスを専門に取り扱う子会社を設立しました。
事業部名を精機事業部と改称
欧米顧客に対する生産拠点を開設
英国に Kawasaki Precision Machinery(UK) Ltd.を設立し、Staffa Motorの生産を開始
Kawasaki Precision Machinery(UK) Ltd.設立
アメリカの販売拠点を開設
米国、Kawasaki Motors Corp.,USAにPrecision Machinery Business Divisionを設立し、米国における販売拠点を確保
生産性向上活動
人と設備の体質改善を目指したTPM(Total Productive Maintenance)継続事業場賞を受賞
夜間無人稼働するケーシング加工ライン
仏国、Poclain Hydraulics
s.a.と多行程モータの販売提携を結ぶ
中国、上海液圧ポンプ厰と油圧機器に関するサービス協定を締結
ノルウェーの審査登録機関DNVより、ISO14001の認証を取得
TPM優秀特別賞を受賞
川崎重工業より分社独立し、川重ハイドロリック(株)とともに(株)カワサキプレシジョンマシナリを設立
カワサキプレシジョンマシナリのロゴマーク
Flutek社(韓国)に出資
中国・韓国での生産・販売拠点の強化を図りました。
川崎精密機械(蘇州)有限公司(中国)を設立
川崎精密機械(蘇州)有限公司
西神戸工場にコアパーツ工場建設
川崎重工業と再統合し、川崎重工業株式会社 精密機械カンパニーに改称
Wipro Kawasaki Precision Machinery Private LTD. (インド/合弁) を設立
Wipro KPM
燃料電池車用高圧水素減圧弁が日刊工業新聞社主催の❝超❞ものづくり部品大賞において、モビリティ関連部品賞を受賞
燃料電池車用減圧弁
「斜板式高速油圧モーターM7Vシリーズ」が日本フルードパワーシステム学会の技術開発賞を受賞
高速斜板モータ M7V160