事業の歴史

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車両

運河分工場の開設以来、100年以上の歴史とともに蓄積された優れた技術と高い生産性を備え、国内及び北米の生産拠点からさまざまな鉄道車両を世界各地へ送り出しています

  • 1906/ 明治39年

    神戸市の東尻池村に運河分工場を開設(兵庫工場の前身)し鉄道車両を製造開始

  • 1907/ 明治40年

    南海鉄道(現在の南海電鉄)向け木製電動客車3両完成初の電車製造

    南海鉄道向け木製電動客車3両

  • 1911/ 明治44年

    当社第1号蒸気機関車6700型を製造

    鉄道院から6700形蒸気機関車12両を受注し1号機を納入しました。この急行客車用蒸気機関車は、政府が鉄道を国有化した後の機関車国産計画に基づく民間最初のものでした。

    6704型蒸気機関車

  • 1918/ 大正7年

    兵庫工場に自動車科を新設

    松方社長が欧米滞在時に自動車の将来性を見据え、自動車の国産化を目指して自動車科を設置し、同年に4トントラックの製造を開始し、翌年8月に5台を陸軍に納入しました。

    陸軍向け4トン自動貨車

  • 1928/ 昭和3年

    新生「川崎車輛」のスタート

    第1次世界大戦、関東大震災や金融恐慌などにより当社は金融難に陥りました。経営が安定していた兵庫工場を分離し新会社として川崎車輌株式会社を設立して融資を受けることが可能になりました。

  • 1934/ 昭和9年

    国内外に新型車両を納入

    パシナ形蒸気機関車979号が当社製造蒸気機関車の1,500両目となりました。

    パシナ形蒸気機関車979号

  • 1936/ 昭和11年

    流線形モハ52形4両編成を鉄道省に納入

    国鉄電車として初めてコロ軸受を用い、最高の名車といわれました。

    モハ52形流線形電車

  • 1945/ 昭和20年

    戦後、国土復興の一翼を担う

    戦時中は神戸は大空襲にあい、川崎車輛は工場建物の58%を焼失または破壊され、設備機械の37%が使用不可となりました。
    戦後復興には輸送の整備が必要だったことから戦後最も早く復興の緒につきました。

  • 1957/ 昭和32年

    小田急電鉄(株)に最新特急電車の3000形電車1編成8両を納入

    3000形電車1編成8両

  • 1958/ 昭和33年

    「ビジネス特急こだま」8両編成を国鉄に納入

    「ビジネス特急こだま」8両編成

  • 1962/ 昭和37年

    車両製造の順調な進展とともに新技術の開発を実施

    わが国初の全アルミ合金製電車を山陽電気鉄道(株)に納入しました。

    山陽電気鉄道2000形アルミ合金鉄金製電車

  • 1964/ 昭和39年

    東海道新幹線の開業とともに0系新幹線電車を国鉄に納入

    最高速度250km/時、軽量設計で、当時世界一速い列車として大きな期待が寄せられました。

    0系新幹線

  • 1969/ 昭和44年

    川崎3社合併

    川崎重工業・川崎航空機工業・川崎車輌が合併し、新たに川崎重工業株式会社として発足しました。
    企業規模の大型化や資本の集結、人材、技術力、設備の総合的な活用を図ろうとしました。

  • 1970/ 昭和45年

    ゴムタイヤ電車の開発

    わが国初の案内軌条方式ゴムタイヤ地下鉄電車を札幌市交通局に納入しました。ゴムタイヤ電車は騒音防止と加速、減速に優れた性能を備えました。

    わが国初の案内軌条方式ゴムタイヤ地下鉄電車

  • 1972/ 昭和47年

    汽車製造を吸収合併

    汽車製造は当時鉄道車両会社の草分け的存在でした。
    吸収合併により車両部門は強化され業界のトップメーカーとなりました。

  • 1980/ 昭和55年

    新交通システムKCVの誕生

    わが国初の新交通システム・神戸ポートライナーが完成しました。
    ゴムタイヤ電車の開発を基に、都市中量輸送システムでコンピューター制御で自動運行することが可能になりました。

    わが国初の新交通システム・神戸ポートライナー

  • 1980/ 昭和55年

    アメリカからの大量受注

    アメリカへの輸出に力を入れ始めたのは1970年代後半頃からでした。
    わが国初の北米向けフィラデルフィア市路面電車(141両)を納入しました。

    フィラデルフィア市路面電車

  • 1985/ 昭和60年

    ニューヨーク市地下鉄電車(R-62)325両を納入

    当時、わが国の鉄道車両輸出史上では最大規模の成約で1985年までに全車両を納入しました。

    ニューヨーク市地下鉄電車(R-62)

  • 1985/ 昭和60年

    アメリカへの輸出体制を強化

    ニューヨーク市に現地法人(現KRC)を設立

  • 1986/ 昭和61年

    ニューヨーク市近郊にヨンカース工場を開設、操業開始

    ヨンカース工場

  • 1988/ 昭和63年

    中国鉄道部向け交流大型電気機関車を納入

    中国鉄道部向け交流大型電気機関車

  • 1989/ 平成元年

    シンガポール向け地下鉄電車を納入

    シンガポール向け地下鉄電車

  • 1990/ 平成2年

    新形式車両の東海道新幹線300系試作電車を東海旅客鉄道(株)に納入

    東海道新幹線300系試作電車

  • 1990/ 平成2年

    ボストン市2階建て通勤用客車をマサチューセッツ港湾運輸公社に納入

    ボストン市2階建て通勤用客車

  • 1994/ 平成6年

    東北・上越新幹線E1系全2階建て電車を東日本旅客鉄道(株)に納入

    東北・上越新幹線E1系全2階建て電車

  • 1996/ 平成8年

    山陽新幹線500系電車を西日本旅客鉄道(株)に納入

    山陽新幹線500系電車

  • 1997/ 平成9年

    海外(北米)向け製品の完成

    アメリカ・ロングアイランド鉄道向け2階建て通勤客車のプロト車が完成。
    1997年に6両、翌1998年から1999年にかけて128両を納めました。

    アメリカ・ロングアイランド鉄道向け2階建て通勤客車のプロト車

  • 1997/ 平成9年

    新幹線車両の開発

    最高速度285km/hへの最適な先頭形状、先頭長増に対応する救援連結構造、車外騒音を低減させる側カウル、快適性を高める真空式トイレ等が採用されました。

    東海道新幹線700系電車

  • 1997/ 平成9年

    E4系新幹線車両の開発

    東北・上越新幹線E4系全2階建て電車を東日本旅客鉄道(株)に納入。
    東北・上越新幹線200系の老朽化に伴う更新と、通勤・通学旅客需要増に対応しました。

    東北・上越新幹線E4系全2階建て電車

  • 1997/ 平成9年

    ニューヨーク市交通局向け地下鉄電車(R-142A)400両を受注

    ニューヨーク市交通局向け地下鉄電車(R-142A)

  • 1998/ 平成10年

    ニューヨーク市交通局向け地下鉄電車(R-143)212両を受注

    ニューヨーク市交通局向け地下鉄電車(R-143)

  • 1998/ 平成10年

    シンガポール向け地下鉄電車66両を受注

    この頃、アジアでは、シンガポール、台湾などで、地下鉄車両を受注しました。

    シンガポール向け地下鉄電車

  • 2001/ 平成13年

    北米唯一の鉄道車両の一貫製造を行う最新鋭の鉄道車両専用工場が完成

    KMM(Kawasaki Motors Manufacturing Corp.,U.S.A.、リンカーン工場)内に車両専用工場が開設されました。
    バイ・アメリカ(アメリカに納入するものはアメリカにて製造し現地の雇用を確保する)の達成、海上輸送費節減、為替リスクの低減、生産のフレキシビリティの向上などが主目的でした。

    KMM内鉄道⾞両専⽤⼯場

  • 2004/ 平成16年

    中国在来線高速化プロジェクト

    中華人民共和国鉄道部向けCRH2型電車480両を受注しました。

    中華人民共和国鉄道部向けCRH2型電車

  • 2004/ 平成16年

    台湾高速鐵路700T型列車の納入を開始

    台湾高速鐵路700T型列車

  • 2005/ 平成17年

    東海道新幹線N700系新幹線電車(先行試作車)を東海旅客鉄道(株)に納入

    東海道新幹線N700系新幹線電車

  • 2005/ 平成17年

    中国における鉄道車両エンジニアリング合弁会社(青島四方川崎車両技術有限公司)を設立

  • 2008/ 平成20年

    山陽新幹線N700系7000番代新幹線電車(量産先行車)を西日本旅客鉄道(株)に納入

    山陽新幹線N700系7000番代新幹線電車

  • 2009/ 平成21年

    東北新幹線E5系新幹線電車(量産先行車)を東日本旅客鉄道(株)に納入

    東北新幹線E5系新幹線電車

  • 2009/ 平成21年

    電気機関車1,000号機を完成

    電気機関車1,000号機

  • 2010/ 平成22年

    秋田新幹線E6系新幹線電車(量産先行車)を東日本旅客鉄道(株)に納入

    E6系の内外装デザインは、新幹線としては初めて当社案が採用されました。

    秋田新幹線E6系新幹線電車

  • 2010/ 平成22年

    ワシントン首都圏交通局向け新型地下鉄電車の受注

    ワシントン首都圏交通局向け7000系地下鉄電車428両を受注
    延伸計画、既存車両の更新ならびに混雑緩和など旅客サービス向上を担いました。

  • 2013/ 平成25年

    鉄道車両用台車「efWING」の開発

    世界初、サスペンション機能を持つCFRPフレームを採用した次世代の鉄道車両台車「efWING」を開発

    鉄道車両台車「efWING」

  • 2013/ 平成25年

    ロングアイランド鉄道・メトロノース鉄道向けM9通勤電車92両を受注

  • 2014/ 平成26年

    シンガポールLTA新線向けMRT電車364両を受注

  • 2014/ 平成26年

    北陸新幹線向けE7系・W7系新幹線電車を納入

    新幹線では初めて、全席に備え付けのコンセントを設け、すべての洋式便器に、洗浄機能付脱臭暖房便座が搭載されています。

    北陸新幹線向けE7系・W7系新幹線電車

  • 2016/ 平成28年

    豪華寝台列車の制作

    E001形「TRAIN SUITE 四季島」は当社と(株)総合車両製作所が車両製造を行い、当社は難易度の高い先頭車両およびスイートルームを含む中間電動・付随車両の設計・製造を担当しました。

    E001形「TRAIN SUITE 四季島」

  • 2016/ 平成28年

    豪華寝台列車TWILIGHT EXPRESS 瑞風を西日本旅客鉄道(株)に納入

  • 2017/ 平成29年

    米国ネブラスカ州のKMM車両工場で鉄道車両製造累計2,000両を達成

    KMM 鉄道車両製造 累計2,000両を達成

  • 2017/ 平成29年

    インド最大手の重電メーカーBHEL社とのステンレス鋼製電車と高速鉄道車両に関する協力に合意

  • 2017/ 平成29年

    ダッカ都市交通会社向け鉄道車両144両および車両基地設備を三菱商事(株)と共同受注

  • 2021/ 令和3年

    ダッカ6号線向け都市高速鉄道車両の初編成を出荷

    ダッカ6号線向け都市高速鉄道車両

  • 2021/ 令和3年

    北米で軌道遠隔監視サービスを開始

    路線を走行する機関車に監視装置を搭載して、軌道の常時監視などの保守支援を行います。検査専用車両の運転頻度や目視点検を減らすことができるようになり、省人・省エネ化だけではなく、コスト低減にも寄与します。

  • 2021/ 令和3年

    川崎重工業より分社独立し、川崎車両(株)を設立

  • 2022/ 令和4年

    バングラデシュ初の都市高速鉄道となるダッカMRT6号線が開業

    バングラデシュ初の都市高速鉄道となる6号線のPhase 1、約12kmが開業しました。

  • 2024/ 令和6年

    KMM 鉄道車両製造 通算3,000両を達成

    2001年の車両工場開設から米国向け鉄道車両製造通算3,000両を達成し、記念式典を開催。

    KMM 鉄道車両製造 通算3,000両を達成